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リテラシーラボラトリ

リテラシーを考える

ビジネス職1年目が開発合宿に参加して知ったサービス開発者の姿

3日間にわたる開発合宿が終わった。僕にとっては今回が初めての開発合宿。とても新鮮な経験をさせてもらった。

今回の合宿は震災の被害にあった宮城県南三陸町で行ったこともあり、大変な話題となった。以下は先日NHKで取り上げられた動画が掲載されている。
“被災地”をはじめて知った若者たち│NHKニュースウオッチ9 ピックアップ “被災地”をはじめて知った若者たち│NHKニュースウオッチ9 ピックアップ



合宿の様子や震災について思うことはいろいろあったけれど、それは上記の映像を見てもらうとして、ここでは開発合宿で学んだことについて書こうと思う。

知らない人のために開発合宿とは、はてなキーワードによると以下のこと。

普段と異なる環境に身を置くことで集中力を高め、開発に没頭するために行う合宿

その字の通りサービス開発のための合宿である。だからはてなのエンジニアとデザイナーの開発系は余程のことがない限りは参加するイベントだ。

しかし、エンジニアでもなければデザイナーでもないビジネス職の1年生である僕が今回参加した。そんな非開発者のぺーぺーが開発合宿へ行って何を学んできたか、当たり前で小さなことではあるが書いてみたい。


(開発中は、みんな真剣そのもの。しかし飲み会では外しまくっている)

エンジニアはこわくない

僕はエンジニアやデザイナーの人が普段どんなことをしていて、考えているのか、これまで全く知らなかった。いやもちろん一部のエンジニアやデザイナーのブログやTwitterやFacebookでちょくちょくチェックしている。だが、僕のすぐ近くに「ザ・エンジニア」的な人はおらず、リアルな情報はあまり入ってこなかった。うっすらすごい人達と思っているくらいで、その理由はすごく曖昧模糊だった。


いやそれどころか、失礼な話だが偏見すら持っていたように今は思う。人とは一切喋らず、PCに向かってブツブツ言いながらキーボードを叩いているイメージが何だかんだで強かった。しかし、今回そのイメージは見事に粉砕した。開発者(少なくともはてなの)は、そんな単純な表面的なイメージだけでは語れない存在であることを知った。それは合宿1日目の夜、一緒に酒を交わした時も思ったし、その後酔って、大声で歌いながら夜遅くまでコードを書いていた彼らを見て確信した。つーか、僕のほうがシャイボーイでコミュニケーションが苦手だった(笑)


もちろんエンジニアの中には会話が苦手な人もいるのかもしれない。が、それ以上に話が上手な人がかなりいて驚かされた。コミュニケーションといっても意味が広いから、もちろんいろんなことが言えるのかもしれない。(例えばリアルのコミュニケーションは苦手だが、SNS上では饒舌など)ただ、エンジニアリングにおいてはその点をそこまで重視していないように見受けられた。コミュニケーションが得意な人は得意でいいし、苦手な人は苦手でいい。ひたすらそれぞれの特性を伸ばして活かしていけ、という感じだろうか(あくまで僕の私見だが)。そういうところから感じる自由さが、彼らを普通で変で面白い人間にするのだろう。そんな変な人間たちを、やっぱり愛すべき存在だなーと改めて思ったわけだ。

開発者の自信とプライドを知る

そして開発者は面白い存在であると同時に、畏怖すべき存在でもある。優秀な開発者は自分のプロダクト(制作物)にとてつもない自信をもっている。だからこそ優れたサービスを作れるんじゃないだろうか。逆に言うと、自分が自信をもてないモノは他人も良いとは言わない。ゴミのサービスになってしまう。開発者の使命は、最高のプロダクトを生むことだ。それ以外にはないし、あってはならない。だからこそ”開発”者のはずだ。つまり優れたエンジニアやデザイナーほど、自分の能力や成果に自信をもっているし、開発者としてのプライドがある。


その点を非開発者の人間はよく知らなければならない。よくある典型的なダメな例として、エンジニアとは無縁で上り詰めたIT企業の経営者が、売上ばかりを考えて開発者を蔑ろにするパターンはないか。そんな人間が上になった途端に、優秀な開発者はすぐにその企業を離れ、何も考えていない人間だけが残り、会社として破綻していく。ネット企業としては絶対になってはならない結末だ。逆にエンジニア出身の社長が大きな開発をしようとするときには優れた人たちが寄ってきているケースはよく見られるように思う(任天堂など)。それは開発者として勤めてきた経験から、彼らの気持ちが分かるし、そして何より開発者は「彼こそ理解してくれる」と信じているのだろう。


つまりどんなことができると”すごい”のか、エンジニアとデザイナーでプロダクトへの想いはどう違ってくるのかなどを具体的に知っている人は、開発者の組織を上手くつくることができる。ネット企業の経営者に向いていると言えるんじゃないだろうか。そういう点において非開発者の人間は、まず彼らと仲良くなり、彼らの能力とプライドを理解しなければならない。そうして初めて素晴らしいサービス、もとい会社を一緒につくることができるだろう。

とにかく開発者と仲良くなるべき

要するに開発者はすげー、という気持ちを忘れないことだ。彼らがいなければ何も始まらない。それを合宿中のサービスリリースで知った。理解できないからといって、腫れ物のように扱うことは万死に値する。IT業界にいる以上、開発者を大事にしない企業は早晩消える運命だろう。彼らをリスペクトしつつ、対等な関係として仕事をすることが大事。そして作らなければならないものを共に考え、スケジュールを組み、指示して進めていき、チームとして組織していく。これは当たり前のことだけど、簡単なことではない。


そのために仲良くなることがとても大事。それが一番知らされたような気がする。


その点で開発合宿は実によかった。寝食を共にし、共に語らい、そしてサービスリリースをする。サービスリリースを経験すること非開発者の人間が、サービスリリースを経験することというのは皆無に等しい。リリースを見ることはあっても、そこにコミットしてリリースしたことはないだろう。それを合宿で、開発者と一緒に企画出しからサービスを作り、最終的なマネタイズまで考えることを短期間で見れることはとても新鮮な経験である。ここにネットサービスを運営する企業のすべてが詰まっている。それを見ることで企業の在り方を別の視点から見ることが出来る。ただでさえビジネス職と開発者の交流は少ないのだから、こういう時に存分にコミュニケーションをしていくのがいかに素晴らしいことかよーく分かる。


いきなり開発者と同じ目線で立つことは不可能だけれど、少しでも歩み寄っていきたいところだ。僕もプログラミングとデザインを少しでも学びたいと改めて思った。はてなの場合、開発者の多い京都とビジネス職の多い東京で普段なかなか接点がない人もいる。なので、こういう時に話せるのはやはりよかったなーと思った。やっぱり開発できないというのは、歯がゆいもの。皆が開発しているときに手持ち無沙汰なのは悔しいもんです。今回僕の加わったチームは全チーム中2位で終わったが、次回こそは1位をとりたいと思っている。そのために少しでも学んでいきたい。

最後に

ということで、実に偉そうなエントリーをまた書いた。そもそもエンジニアとデザイナーを一括りに開発者と言ったり、大雑把で間違ったことも多いと思うが、それを含めてこれから知りたいわけです。そういう意味でこれからが楽しみだ。これからどんどん変な人達と仲良くなって、開発者の生態系を知っていきたいと思った。ということで、皆さまこれからも宜しくお願いしますね!

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